機動戦士Zガンダム第6話「地球圏へ」
アーガマとモンブランを追撃するアレキサンドリア他2隻。
ミーティングの場面、ジェリドはライラをはじめとする正規軍のメンバーに馬鹿にされます。
正規軍におけるティターンズの評価が垣間見えるシーンです。
ところでライラの言う「出戻りのジェリド」はどういう意味なんでしょうか。
ミスによりジェリドの眉毛が黒くなったり金になったりします。
この時点でティターンズに追撃している艦の艦名(アーガマとモンブラン)が把握されてます。
●アーガマ
連邦軍の防衛衛星に近づくアーガマでは、前回で破壊されたクワトロのリックディアスが回収されてます。
カミーユはコンピュータを使って設計図を作成していました。
「マークⅡとディアスに新しい装甲を付け足してみた」
「ゼータガンダムって名前」
そう、後のゼータガンダムです。
ランニングする乗組員。
宇宙戦艦での生活は運動不足になりそうです。
レコアに声をかけようとして、次にエマと話そうとするもうまくいかないカミーユ。
母性を求めてる感じです。
後に敵味方に分かれて決着をつけることになる2人。
その2人の会話をこっそり聞くヘンケンとブレックスの背中。
なんか笑えます。
ここで「30バンチ事件」が語られます。
バスクが反連邦デモを鎮圧するために、コロニーに毒ガス「G3」を使用したというのです。
まるでジオンじゃないかと驚くカミーユ。
ブレックスはエマに30バンチを見せることを提案します。
冒頭の場面の続き。
ジャマイカンが正規軍人にティターンズの解説。
「ティターンズであれば、階級は上がらんでも、正規軍の軍人に対して1階級上の特権が与えられる」
嫌なルールだ。
それに対する正規軍人の、
「てことは、月の有給休暇が3日も増えるんだ!」
という反応が笑えます。
よくガンダムF91以降の連邦軍は弱体化していると言われますが、その兆候はこのグリプス戦争の時点で既に出ているのです。
そんな中でジェリド(ティターンズ)批判を忘れないライラ。
ジャマイカンは作戦の戦闘隊長としてジェリドを指名します。
自分の方が経験が上だと不満を述べるライラにニヤリと笑うジャマイカンの一言、
「言ったろう、ティターンズは1階級上だと。」
ジャマイカン、あるいはティターンズ兵全体の気分を良く表現している場面です。
ミーティング終了後、すぐさまライラにケンカをふっかけるジェリド。
しかし見事にあしらわれます。
蹴りをみまうライラがカッコいい。
ジェリドの立ち位置ってべジータに似てるよね。
発言から察するにライラはスペースノイドと思われます。
ライラに「雑な神経」などと否定され批判されるうちに、その心の内を吐きだしていくジェリド。
「何故だ。地球でも充分訓練はした。適応能力は高かったんだ。だから俺は、ティターンズになれたんだ。」
「教えてくれ!俺は奴を倒したいんだ!」
「何故?・・・俺だって、いつかはティターンズをこの手にしたいと思っている。そのためにはメンツを捨てて、勉強しなくちゃなんないんだ。」
つくづくZガンダムは台詞が良いと私は思います。
ライラは戦いを教えるとして、ボスニアからの発進を提案します。
●アーガマ
出撃の支度をするクワトロ、カミーユ。
既にアーガマの正パイロットのようなカミーユは、30バンチ事件の話を持ち出します。
「何故暴動が?」
「人間は他人を信じないからさ。信じないから疑い、疑うから他人を悪いと思い始める。人間を間違わせるのさ。」
「じゃあクワトロ大尉も、他人を信じないから戦うのですか?」
「いや、ティターンズが暴走を始めたから、戦うのさ。」
悟っているようで、自分に言い聞かせるようでもあるクワトロ。
カミーユをまるでアムロレイだと一人つぶやきます。
レコアはカプセル「ホウセンカ」で大気圏突入・ジャブローへ。
見送りに行って軽くあしらわれるカミーユ。
視線がレコアの体のラインをなぞっているのが何とも。
今回もクワトロが白いマークⅡに搭乗。
ティターンズの追手はガルバルディとハイザックが各3機。
太陽電池衛星はジムⅡが少なくとも1機配備されていたり、劇中のサイズから有人の大型宇宙ステーションのような印象。続いて低軌道防衛衛星へ。
モンブランの艦載機は胴体が緑のジムⅡ。
いてもたってもいられないカミーユはまだ片腕の紺のマークⅡでむりやり出撃(ZとZZってこのパターンが多すぎる・・・)
ここでティターンズがアーガマとモンブランを襲撃。
軽くジムⅡを1機落とすライラの戦いっぷりに驚くジェリド。
クワトロは予定通り防衛衛星を撃破しますが、
一方モンブランもライラ達の攻撃を受け撃沈。
ここで唐突に場面は地球へ。
そんな戦いの閃光を見上げるサングラスの似合わない男。
そう、アムロ・レイ。
ようやく6話にしてアムロの健在がはっきりしたわけですが、豪邸に住んでいるらしいというだけで詳細はまだまだ語られません。
気迫のジェリドとハイザック。
しかし一歩及ばず、レコアのホウセンカは予定通り射出、ジェリドのハイザックは片腕を失い撤退。
ホウセンカ射出と連邦軍の衛星2つの破壊に成功したエゥーゴ、しかしモンブランが撃沈されてしまいました。
モンブランの破片は、中央アメリカ上空にて「異常な数の流れ星」となるのでした。
演出ミスっぽい部分もみられますが、カウントダウンの緊迫感とスピード感のある格闘戦がなかなかいい感じの6話でした。